ふるさとオリジナル第3作目は、仁多の夏です。
みずみずしい山の香りに包まれて、ひょと木の上を見上げた時「虫たちが樹液の出るところに集まり和んでいる。」そんな場面を思い出しました。カブト虫・くわがた・ハチたちの饗宴です。
虫が主役ですから、木の上の虫たちの目の位置からの構図を意識し、作品は長方形という固定観念を捨て木の形を優先しました。葉ぱを浮かせて付けたり、昆虫を立体的に作ったりと遊び心いっぱいで、作成中がとても楽しかったです。
構成のユニークさで、石見銀山のブラハウスの「銀の針」賞でアイディア賞を受賞しました。
■メンバーの声■
- カブト虫やハチ作りが楽しかった。虫たちが生き生きしてるわ。図鑑で確かめながら、じっとしてるの飛んでるのといろいろ作ったね。
- 木の表情を出すのが難しく、綿を入れて絞ったりして立体感を出したっけ。みんなで頭を突き合わせて、あちこち縫ったよね。
- カブト虫がいるのはマキの木だからと山へ見に行ったり、実際に枝を取ってきて葉のつき具合を調べる熱の入れようだったね。
- 本物の葉っぱから型紙を取ったから、縫ってひっくり返すとき角をきちんと出すのが難しかった。
- 作品の右側の方は、木漏れ日の感じが出したくて、日に焼けた古い蚊帳を緑の布の上に重ねたのはいいアイディアだったし、材料として何でも使えるよね。
- 木の下の子供達は最初の予定に無かったけど、入れてよかったわ、木の高さがますます強調されて。
- 木の周りの笹もうまく感じが出てるし、仁多の山には笹は欠かせないよね。